生活

九死に一生を得た人が助かった方法

こんにちは。ガジュマルです。

今回のお話は、最近知り合った人が九死に一生を得た人で、すごい話を聞けたので共有したいと思います。

台風の日にボートが転覆!?

まず、九死に一生とは、文字通り10回同じ経験をすれば9回は死に、1回だけ生き残るというようなことを言います。

奇跡的な経験ですよね。

僕の聞いた話もまさに奇跡的な話でした。

実際、テレビニュースにもなったそうで、身バレを防ぐためにも、少し着色を加えてお話しします。

経験された方をA氏としてお話しします。

A氏はある日、友達に誘われ、3人で遊ぶことになりました。

天候は荒れていましたが、海に行くことに。。

若気の至りですね。と嘆いておられました。

実際、海に行くと、そこは白波が立ち、素人目に見ても危ないと思ったそうです。

しかし、海に行った理由は、知り合いがジェットボートに乗せてくれるから。

という理由でした。

泳ぐわけじゃないし、ライフジャケットも着てるから大丈夫かな。

そう思い、いざ海へ。

もちろん。沖の方も大荒れ。3人はジェットボートに繋がれたゴムボートにのって、最初のうちは楽しんでいました。

しかし、1回目転覆。

ゴムボートはコツさえ知っていれば、転覆しても復帰できます。

しかし、2回目の転覆。復帰。

3回目の転覆。。ジェットボートの運転手は50代くらいの方で体力的にも復帰が難しくなったそうです。

そして、助けを呼ぶと言い残し、離れていったそうです。

恐ろしいことですよね。荒れた海に3人が取り残されることに。。

さらに、A氏に大きな波が打ち寄せ、

なんと、A氏だけが離れ離れになってしまったそうです。

その後、大声で叫んでも、周りを見渡しても、声も聞こえず、何も見えません。

完全に遭難してしまいました。

A氏はは恐怖でパニックになっていてあまりその時の記憶がないと言っていました。

しばらくすると、船が見えたそうです。

しかし、船はこっちに気づかずどこかへ。。

ヘリも捜索に加わり、大声で叫び、手を振るA氏。

無情にも通過していくヘリ。

私自身もヘリの救助隊員としての経験もありますが、荒れた海で米粒ほどの人を見つけるのは相当困難だと思います。

そして、A氏は決心します。

とりあえず泳ぐ。

必死に泳いだそうです。

うねりもあり、進んでいるかもわからないまま必死に泳ぐ。

そして、ついに、海岸につき、目の前のお店に駆け込んだそうです。

なんと、8時間も泳ぎ続けていたそうです。8時間ですよ。

その後、すぐに救急搬送。脱水や全身疲労などで1週間ほど入院したそうです。

火事場の馬鹿力ですね。と本人は笑っていましたが、本当にすごいことです。

友達の2人はヘリで救出され、ジェットボードの方は警察にこっぴどく怒られたそうです。

まさに九死に一生の体験です。

九死に一生から学ぶ生きる知識

今回の教訓から、たくさんのことが学べそうです。

まずは、荒れた日に海などに行かないことですよね。

でも、若気の至り。この気持ちもわかってしまいます。

命の危険がどれくらい身近にあるかということを認識してもらうしかないですよね。

それが、難しいんですが。。

今回はヘリにも船にも気づいてもらえませんでした。

でも助かった。なぜでしょう?

それは、まず、ライフジャケットを着用していたから。

ライフジャケットがなければあっという間に沈んでいたと思います。

海や川で身を守るもので一番と言ってもいいのではないでしょうか?

子供は特にです。絶対につけさせましょうね。

ちゃんとサイズも確認して。

あと、チャックや紐はしっかり縛りましょうね。

きちんと着用しないと転覆した時の衝撃などで簡単に脱げますからね。

買った、着けただけで満足してはいけません。なんのために、なぜこうするのか。

というところまで理解しましょう。

大切な命を守るためです。


浮いて待て!?

そして、A氏は必死に泳いだとありますが。これは正解でしょうか?

実は、消費者庁は子供が海で溺れたら、「浮いて待て」ということを推奨しています。

この理由として、浮いて待つことによって救命率が上がると考えられているからです。

なぜかというと、無理に泳ぐことで体力を消耗する。

ライフジャケットをつけていなくても大の字になることで浮き句ことができるためで、実際にこの方法で救助された事例もあるそうです。

では、今回の事例はどうでしょう?

大人で、荒れた海。ヘリにも船にも見つけてもらえなかった。

難しいですね。。

結果を見れば泳いで助かっているので、それも正解なんだと思います。

でもこれはA氏だったから。

正直、人によって答えは大きく変わってしまうと思います。

だから一概に正解はないです。

でも、少し方向性を変えたお話しをすると、

私たち救助隊は必ず、情報を元に捜索を開始します。

今回はおそらく通報したジェットボードの運転手の情報から精査していきます。

そして、ヘリが2名の友達を救出できたということは、情報に基づいた捜索活動ができたからだと思います。

そして、さらにその友達から情報を聞き出します。

「いつ頃離れ離れになった?」

「何色のライフジャケットを着てた?」

「泳ぎは得意か」などなど

そうして、さらに捜索を継続するのですが、

救助隊からすれば、この荒れ果てた波の中を泳いで岸につくことは、ほとんど予測していなかったのではないかと思います。

多分、ヘリや船も友達が見つかった場所を重点検索位置として、検索範囲を徐々に広めていくと思います。

難しいですよね。。

そのまま浮いて待っていても助かったかもしれませんし、

白波等で上からは見えないかもしれませんし。

ちなみにA氏は黒のライフジャケットを着ていたそうです。

だから見つけらづらかったのかもしれませんね。

生きるための引き出し

ゴリまる

結局答えがわからないじゃないかー。

はい。すみません。明確な答えは出せません。

でも、大事なのは、生きるための知識の引き出しがどれだけあるかだと思います。

もちろん運などもあると思いますが。

生きる確率は必ず、知識と行動で上げることができます。

だから、生きる知識は大事なんです。

例えば、ライフジャケットの必要性や正しい付け方。

これを知らないままただつけているだけで、海に放り込まれたら?

実は、ライフジャケットポケットに笛が入っていたりもします。

救助隊が捜索する方法は?捜索しやすい色は?など

絶対に知識はつけておいて損はないです。

あとは、そういう場面に陥った時に、生きる引き出しを開けるだけにしてほしいです。

ただ、もちろんですが、生きたい!!!という強い気持ちも大事です。

今回のA氏もそうだと思います。

火事場の馬鹿力は本当にあると思います。

気持ちが体力を凌駕することもあると思います。

だから、生きたいという強い気持ちと、生きる知識をつけましょう。

今日のレベルアップ

今日は貴重な九死に一生の話からたくさん学ぶことがあったと思います。

本当は、こんな経験は一生のうち一度もしないのが一番です。

でも、もしそうなってしまった時に、

自分を、大切な人を、守る力をしっかりとつけていきましょう。

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